帰化申請、素人でも一発申請は可能か?

今日はですね、帰化申請を自分で進めるときに、いわゆる一発申請はできるのかってことを考えてみたいと思います。

一発申請というのはですね、正式な言葉ではなくて、事前の相談を挟まずに、初回時に申請を受理してもらうということを、便宜的に一発申請と言っています。

弊社は、在日コリアンのみなさんの帰化申請のやり方として、ほとんど一発申請を実現しています。

法務局に帰化申請を受理してもらうには、審査するに足る十分な書類が揃っていないと、受理されないわけで、書類が全てと言いますか、重要になるわけですね。

では、その書類を揃える過程も含めて、自分で帰化申請を進める際に、弊社がやっているように一発で申請できるのかどうかってことを考えてみたいと思います。

法務省のサイトには書類一覧載っていない

帰化申請進めるにあたりまして、書類を揃えなくてはいけないと。

その書類何がいるのかわかりますかってことなんですが。

法務省、それから各法務局のウェブサイトを見ても、書類のリストはどこにも載っていません。

なぜかと言いますと、どんな書類がいるかはですね、申請者の親族関係、仕事関係、家族構成などによって全然違ってきますので、一概にこれだけの書類が必要ですよってことは事前に示すことができないんですね。

ですから、申請者の身分関係、具体的には、父母、兄弟姉妹が誰で、生死の区別や帰化の有無、父母については前婚の有無など、そして申請者本人の婚姻関係、子供関係、これは生涯にわたってのことですね、これらの情報を明らかにした上で、法務局では親族関係図をまず作りますけれども、それに基づいて身分関係の書類が決まってくるわけです。

収入や納税に関する書類についても、会社員なのか個人事業主なのか、会社役員なのかによって全然種類が違ってきます。

これらは申請者のみならず同居の家族は国籍にかかわらず必ず要りますし、非同居家族でも経済的なつながり、扶養被扶養の関係だとか、仕送りを受けてるなどがあれば、その関係者のものを必要になってきて、その範囲も明確な線引きや種類の特定はできなくて、まさにケースバイケースなんですよね。

このようにですね、まずは細かく申請者の情報をヒアリングしないと、まず集めるべき書類は確定できないんですね。

法務局へ相談に行く

ですから、帰化を自分で進める場合は、まずは法務局に相談の予約を入れて、法務局に出向いてヒアリングを受けて、集めるべき書類の一覧を取得するということになります。

法務局に相談に行きますと、相談員の方は書類一覧表や親族関係図を取り出して、申請者からヒアリングをしながら、一覧表にチェックを付けたり、親族関係図を作ったりするわけです。

その一覧表を持ち帰って、初めて書類取集に着手できるということになります。

法務局は詳しく教えてくれません

一覧表をもとに書類収集を開始するわけですが、出向く先はたくさんあります。

領事館、市役所、税務署、県税事務所、年金事務所などですね。

市役所については住んでるところだけでは済みません。

在日の方は戸籍の届出書と言いまして、本人や兄弟姉妹の出生届、父母や自身の婚姻届離婚届、父母の死亡届など請求しないといけなくて、これらは当時出した役所にしか保存されてなくて、その役所まで出向くか、郵送で請求かけるかしなといけないので、請求先が多数になるケースが多いですね。

あと、親族が帰化していたり、現在過去の配偶者が日本人だったりすると日本の戸籍謄本が必要で、しかも現在戸籍だけとは限らず、その事項が載っている除籍だったり原戸籍だったりと、どれが必要か判断が必要ですし、戸籍は本籍地がある役所で取れますので、請求先は全国に及ぶということですね。

こうゆう書類の請求の仕方やその範囲は、法務局は詳しく教えてくれません。

とい言いますか、各役所のことは法務局は分かりませんし、各書類が適正かどうか、実際に見てみないとわかりませんから、まずは、とりあえずこうゆう役所に行って、こうゆう種類の書類を取ってきてください、ぐらいしか教えてくれないと言いますか、指示できないんですよね。

ですから書類を収集するにあたっては、苦労することが多いということになります。

書類の点検は当然1回では済まない

で、まあ一通り集めてみましたと、本当にこれで大丈夫なのかどうかってなかなか判断つかないと思うんです。ですから次の法務局の予約もですね、なかなか入れられなくて、ずるずる時間だけ経過してしまうということもままあると思います。

書類の点検をしてもらうベく法務局に出向きましたと、最初の点検で全てオッケーということは、ほぼ100%ないと思います。10年やってきた経験で言ってますけれども、まあほんとに100%ないんじゃないかなと思いますね。

ですから書類の点検は最低でも2回、それ以上って方が大半だと思いますね。

役所関係の書類が揃ったら、次は作成する書類の指示を受けて書類の作成に入りますので、これも一筋縄では行かないです。

これも同様に1回で済む方は少数だと思います。

今ままで話してきた通りですね、法務局が申請を受理するに足ると認める書類を揃えるには、何度も法務局に足を運ばなければいけないということになります。

初めて法務局に出向いた時に全ての書類を耳を揃えて持参して、当日申請が受理されるということは、自分で進めてる方は、100%ないかと思います。

世の中には100%はありませんが、私の10年の経験から言いましても、帰化に長けている行政書士等の専門家以外が、初回で申請できるってことが想像ができないんですよね。

それだけ帰化の書類を揃えるというのは大変だということです。

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