今日は在日の方の帰化申請における面接の話です。
特に日本人配偶者がいらっしゃる方が、その日本人配偶者が面接の呼ばれるのか、とか面接の様子はどうなのか、一緒に話を聞かれるのか、別々で聞かれるのかなど、お話いたします。
申請しない配偶者が面接に呼ばれるのは、原則呼ばれるんですが、在日の方の日本人配偶者の場合は、実際のところどうなのかというところですね。
日本人配偶者は帰化の条件で優遇されています。その点で偽装婚ですとか、本当の夫婦なのかどうか確認しないといけないケースもあります。
弊社は在日の方ばっかりやっていますのでその辺の気になるところをお話ししたいと思います。
目次
帰化申請における面接とは、と言うことなんですが。
申請が受け付けられた後にですね、面接というのが行われます。
行われる時期は2ヶ月から7ヶ月くらいと非常に差があります。
名古屋や東京などでは半年ぐらいで面接に呼ばれる方がザラにいます。
次の面接の雰囲気なんですが。
面接というと、採用面接とか、何か弁明を聞くための面接ですとか、何かこう緊張した場面、機会を想像するかもしれません。
面接という言葉がよくないと思うのですが。法務局では面接調査とか言ったりもしますので、余計に緊張感が出てきますね。
そんな緊迫した、緊張した場面を想像していくと、拍子抜けするかもしれませんね。
面接室に入ったら面接官がずらっと並んでいて、みんなピシッとスーツを着てとかね、そうゆう感じでは実はないんですね。
個室で行われることはそうなんですが、対応するのは普通の職員で、服装も普通の執務服、今は結構皆さんカジュアルですからね。
ですからそんなに緊張した雰囲気ではありません。
では、面接で何を聞かれるのかということですが。
面接はテストではありません。何かに答えられなかったとか、答えにまごついたとか、申請書に記載した内容と若干記憶違いがあったりとか、それで減点とかいうようなものではありません。
申請内容の確認のために実際に本人に話を聞くという機会です。
この面接の機会で一番何を確認されるかというと、一番はですね、帰化した後にできる日本の戸籍に記載する情報を正しいものかどうか確認するというのが実は一番のことなんですね。
父の名前は何々で間違いないですか、母の名前は何々で間違いないですかとか、そしてこの父母は実の父母で間違いないですか?とかね。
他にも戸籍に記載すべき身分事項を確認されます。
漢字はこの漢字でいいですかとか、続柄は長男、二女などで間違いないですか?とかですね。
つまり戸籍を正確に作るために、資料ではこのように身分関係を認定できるけども、実際に間違いないですか、ということを本人に確認するということですね。
書類と事実が違うってこともあり得ますからね。実の父でない人がたとえば韓国の戸籍に載っていて、事実でないことを日本の戸籍謄本作る際に載せられないですからね。
では、本題ですが、在日の方の帰化申請において日本人配偶者は呼ばれるのか。
これ実は呼ばれない方も結構いるんですよね。
呼ばれる呼ばれないの基準ははきり言ってわかりません。
法務局や職員ごとのやり方の違いと言ってみても、もしかすると良いかもしれません。
それくらい法則性は見えませんね。
次は日本人配偶者の要件緩和についてですが、日本人配偶者であることは帰化において要件がゆるくなります。
条文上はただ唯一住所要件が緩くなるだけですね。日本での滞在期間が短くても帰化できるということですね。
そこで法務局が疑うのは偽装婚ですね。
書面だけ籍を入れて婚姻を装うということですね。
とある法務局ではですね、相談室に偽装婚による配偶者ビザの事件の新聞記事が貼ってあるところもありますね。
在日の方は日本生まれですから、日本人配偶者と結婚して
住所要件が短くかくても帰化できるというメリットはそもそも無いということになります。
しかし、それだけが呼ばれない原因ではないとは思いますけどね。
婚姻期間が短い場合は、収入を配偶者に頼っているとか、前婚解消からあまり期間が経ってないとかの場合はですね、これは呼ばれてしっかり話を聞かれることがありますね。
前婚解消から期間があまり空いてない場合に、不貞行為による双方の前婚の破綻が、申請者に原因があるものであれば、素行要件に影響してきますので。
これは在日の方の意外な盲点なんですが、この不貞行為、平たく言えば不倫ですね、外見的にこれが疑われるという際に、職員に詰められて、申請を断念された方も私のお客さんでもいらっしゃいます。
今まで話してきた通り、日本人配偶者というのは帰化においてキーともなる存在ですし、夫婦関係の実態を確認しなくてはいけないケースもありますので、面接は別々で行われます。
普通は一緒に出向いて、順番に個別に話を聞かれるということです。
在日の方でも杓子定規に、結婚式はどこですかとか、馴れ初めはなんですかとかね、ちょっと拍子抜けするようなことも聞かれることもあるみたいですね。