帰化をして日本人になって、住民票に帰化したことがわかるような記載があったら、嫌だと思う方は、在日の中では多いのではないかと経験上思います。
戸籍の方には、帰化をした事実が載ることはよく知られたことかと思います。
一方住民票の方はどうかと言いますと。
帰化をした事実がわかるような記載はされないと考えていただいて結構なんですが、100%載らないとは言えないです。
というのは。
住民登録は住民基本台帳法という法律に基づいていますが、住民票の体裁が市区町村ごとに違ったり、住民票の管理運用については市区町村ごとに違いがあるんですね。
そして、帰化して日本人としての住民票に切り替わる際にも、住民票の記載に違いが見られます。
私は、帰化した方に帰化した後の事務手続きの代行サービスもオプションで提供しているので帰化した後の住民票を見る機会が非常に多いです。
過去に2〜3の市区町村が発行する住民票に「帰化」の文字があったり、世帯主欄に帰化する前の本名が書かれているのを確認したことがあります。
帰化の文字はどこに書いてあったかというと、帰化届によって外国人としての住民票は閉鎖されて日本人として住民票が編製されますが、その編製理由として「帰化届により編製」と書かれていました。
ここは普通は「戸籍届出により」とか「届出により」と書かれている市区町村がほとんどなんですが、一部の市区町村は「帰化届により」と記載するようです。
次に世帯主欄に元の本名が記載されていた件ですが、これは今回初めて私も見まして、思いもよらなかったのでちょっとびっくりしました。
どう記載されていたかというと、世帯主が帰化した当人だったんですが、世帯主欄に元の本名が記載されて一本線の打ち消し線が引かれ、その下に帰化後の日本名が記載されていました。
役所に確認したところ、直近の変更事項が記載されているという説明でした。さらに変更事項が生じて一つ前の変更事項が載らなくなるか、本人が記載されないように申し出ると改製されて載らなくなるとのことでした。
私の中では、外国人であった住民票は除票となり新たに日本人としての住民票ができるという認識でしたので、帰化前の変更事項が載ってくることは想定外だったんですが、紙で住民票を管理している時代ならともかく、現在は住民登録情報はデータ管理されていて、その情報を抽出して住民票を発行するわけですので、そうゆうこともあるのかと思いました。
もし、そのほか記載内容に疑問があったりすれば、まずは役所に相談してみることですね。望み通りの記載になることもあるかもしれません。