今回は、帰化申請の許可が出るまでの期間のお話です。
ところ変われば、申請する法務局が違えば実際に100日以上差が出ることもありますというお話です。
帰化申請には非常に時間がかかるということは皆さんご承知かと思います。
帰化申請の全期間のうち、ほとんどというかそのうちの長い期間が、ただ待ってる時間なんですね。
帰化申請が正式に受理(受付ともいいます)されてから、そっから初めて審査が開始されます。
ですから、申請の受理は帰化の許可ではなく、許可が出るのは受理されてからもっと先の話です。
申請が受理されてから、間に面接を挟みますが、ずっと待ってる時間が続きます。
その期間は法務局が審査をしている期間ですね。
6、7ヶ月から1年以上、人によって法務局によって差があるわけですが、法務局はその間ずっと審査しているわけではなく、実は書類が寝かされている、順番待ちの時間が非常に長いんですね。
さて、その法務局が審査をしている期間ですが、その期間の長短、期間の長さは、申請者サイドでコントロールすることはできません。
ただ、じっと待つしかないということです。
申請者の中には事情があって急いでいる方も結構います。
いついつ結婚する予定があるからとか、留学する予定とか、就職とか、それまでに許可が出てほしいって方は多いと思います。
そうゆうパターンって、そういう予定があるからと慌てて申請に動く方が多いんですね。
しかしその時には時すでに遅しで、まあ、大体間に合わないという結果になります。
将来そうゆう予定があって、事前に帰化しておきたいって方は、ほんとに何もない時から、早めに動くことをお勧めします。
待ってる間の期間はコントロールできないと言いました。
申請する法務局が違うと、その待っている期間、審査期間に100日以上の差が出ているという実態があります。
例えば、先日東京法務局で許可が出た方(特別永住者)の審査期間は、申請日から許可日まで220日(7.2ヶ月)でした。
これは早い方です。
一方、こちらも最近ですが、名古屋法務局で325日(10.7ヶ月)でした。
まさにちょうど100日ぐらい差が出ています。
どちらも特異な、変わったケースではありません。
東京と名古屋はそれぞれ傾向的にどうかというと、やはり傾向として名古屋の方が時間がかかっています。
名古屋の方の審査期間は、大体みなさんおしなべて1年ぐらいかかっています。
東京の方も先ほどの例では220日でしたが、同じ東京法務局でも300日ぐらいの例は結構あります。
この審査期間の長短ですが、どうゆうケースは早いとか遅いとか、何か法則性があるかと思いきや、1197人許可者を見てきましたが、申請者ごとに違いの要素が様々ありますが、どれがどうだからこれくらいの審査期間になりますってことは全くわから離ません。
全く法則性が見出せないんですね。
実際にはその時々の法務局の中の事情に影響されるものと思います。
とにかく不確定なことに振り回されるのは仕方ないとしても、早く確実に進めたい時に、できることと言えば、しっかりした書類を整えて早く申請する、これしかありません。
最後に、帰化申請がどれくらいかかるのか その全体の期間を考えた時に、今まで話してきた審査期間の前段階として、申請するまでの期間というものがあります。
申請しようと思い立って、法務局に何度も相談に行ったり、書類の点検を受けたりして結構な期間がかかっている。
自分でやる方や、行政書士でも帰化に慣れてない人は、ほとんど素人と同じですから、非常に時間がかかってしまうことが多いです。
審査期間は平均して7ヶ月から1年ちょっとというところですが、それよりも長く、申請するまでに時間がかかってしまうということもザラにあります。
自分でやる場合や慣れてない行政書士にあたってしまうと、ほんとにそうゆうことがあり得ます。
それは頭に入れておいた方がいいと思います。
今回は以上です。