本日は帰化の不許可の話をちょっと簡単にしたいと思います。
本日までで弊所の帰化の許可者数は1,229人となりました。
13年くらい帰化申請専門でやってきましたが、その間に当然不許可の方もいらっしゃいました。
先日も不許可の方が残念ながらいらっしゃいまして、不許可の方は合計で9人となりました。
弊所は在日の方が専門ということで、在日の方の取り扱いがほぼ100%です。
在日の方の帰化というと、やはり他の国籍の方や他の在留資格の方に比べると、許可されやすいという傾向があります。
弊所においても不許可者数の割合はすごく少ないですね。許可者が1229人で不許可が9人ですから少ないわけですけれども、不許可事由に該当すれば実際に不許可になるということです。
悩ましいのは不許可理由の基準が明確でないということですね。公表されていませんし、基準があるかどうかもわからない。
そんな中で帰化のお手伝いをする際には、許可の見込みを当然聞かれますから、答えないといけない。
どうやって許可の見込みの程度を判断するかいうと、経験で判断するしかないですよね。
前に同様な方が許可されたのであれば、その方も許可されるであろうという感じですね。
しかし、経験でも判断しきれない事例がやはり出てくるんですね。
帰化行政も時につれ変わってくるところもあると思いますし、同様の事例と言っても、同じ事例というのはやはり存在しないので、許可も見込みを正確に判断することはできないということになります。
在日の方の帰化の不許可事由というと、交通違反や交通事故、犯罪歴、経営する会社の経営状況、税金の未納、朝鮮学校の関係などが挙げられるかと思います。これらのことに心配がある方は不許可の見込みも程度によりありますので、注意していただきたいと思います。