帰化申請中にもしも亡くなってしまったら。
ちょっと不謹慎な話で申し訳ないのですが、高齢者の帰化申請が非常に増えている現在においては、現実的な問題かと思います。
帰化申請は許可が出ない限り、なんの効力も生じません。
つまり申請中というだけでは、国籍の変更については何も変わりがなりということです。
在日韓国人であれば、帰化の許可が出るその瞬間までは、その国籍は韓国のままということになります。
帰化申請中に亡くなったら、法務局にその旨を伝えなくてはいけません。亡くなった方が自分ではできませんので、親族がすることになるとは思いますが。
法務局は申請者が亡くなったことを自動的に知る術はないと思われます。
ですから、何らかの理由で亡くなったことが伝わらなくては、死亡者に許可を出してしまうこともありえるのではないかと思います。
ただし、死亡者に対して帰化の許可の効力は及びませんので、死亡時点に遡って帰化の許可を与えるものではありません。
ですから帰化申請中に亡くなってしまった場合は、国籍は変わらないということになります。