こんにちは、行政書士の川本です。
弊所では、在日韓国人の方々の帰化申請をはじめ、韓国の家族関係証明書や除籍謄本の取得・翻訳といった業務を専門に行っています。今回は、東京法務局のホームページに掲載されている帰化申請の案内ページを参考にしながら、帰化相談の際に必要な書類や準備の注意点を詳しくご紹介していきます。
東京法務局のホームページには、「帰化許可申請の手引き」という資料が掲載されています。
この手引きは、以前は法務局に出向いた人にしか配られていなかったもので、今では誰でもダウンロードできるようになっています。
手引きには申請の全体的な流れや、書類の記載例などが載っており、初めての方でもイメージがつかみやすくなっています。
ただし、人によって必要な書類が異なるため、これを読めばすべてがわかるというわけではありません。でも最初に全体像をつかむにはとても良い資料です。
帰化申請では、基本的に提出する書類は2部ずつ用意する必要があります。
ひとつは「正本(原本)」、もうひとつは「副本(コピー)」です。
たとえば住民票や課税証明書などは、原本とそのコピーを提出しますが、パスポートや免許証など、原本を提出できないものについては、コピー2部を用意し、当日に原本を持参してその場で確認を受ける必要があります。
帰化申請書類は、提出後に法務局でまとめて綴じられるため、コピーにもいくつかルールがあります。
うっかり左端ギリギリにコピーしてしまうと、綴じる穴を開けられなくなってしまいます。コピーの段階から丁寧に整えておくことが大切です。
初回相談の際には、「帰化相談質問票」という書類を記入して持参する必要があります。
この用紙はPDF版・Excel版が東京法務局のホームページからダウンロードできます。
記入する内容は、ご自身の情報はもちろん、父母の名前や婚姻歴、兄弟姉妹の人数、過去の結婚歴や離婚歴、その相手の国籍や婚姻・離婚の時期など、けっこう細かく聞かれます。
もしすぐにわからない項目があっても大丈夫ですが、できる限り事前に調べておくと相談がスムーズです。
疑問点が出てきたとき、法務局に電話で聞いてもいいのか悩む方もいらっしゃると思います。
実際のところ、法務局は忙しく、電話で詳細に答えてくれることは少ないのが現状です。
「詳細は相談時に聞いてください」と案内されることが多いのですが、それでも不安な点や明らかな不明点がある場合は、一度問い合わせてみるのも良いと思います。
今回ご紹介した内容を整理すると、次のようになります。
帰化申請の準備はとても手間がかかりますが、逆に言えば、丁寧に準備しておけば審査もスムーズに進む可能性が高くなります。
帰化申請や韓国書類の取得・翻訳についてご相談されたい方は、お気軽にこちらからどうぞ。
【帰化申請専用サイト】