朝鮮籍から韓国籍への変更、帰化への影響は。朝鮮籍は帰化できるのか。

今日は、朝鮮籍と韓国籍、そして帰化への影響というお話をしたいと思います。

朝鮮籍とは何なのか、北朝鮮国民なのか。

兄弟の間でも朝鮮籍、韓国籍と分かれる人もいると、一体どうゆうことなのか。

朝鮮籍から韓国籍へ変えるには、朝鮮籍から韓国籍に変えた人は帰化に影響あるのか。

そして朝鮮籍の人はそもそも帰化できるのか。

そんな話をしたいと思います。

在日でも知らない朝鮮籍

私は帰化専門ですので、「国籍を変更したいんですけど」って日々相談を受けてるわけですね。

「国籍を変更したいんです。」と言われると日本に帰化したいと当然思うわけですが、実は「朝鮮籍から韓国籍に変えたい。」って方が過去に何度もありました。

そうゆう方は、朝鮮籍を国籍だと、まあ朧げながらも認識されているってことですよね。

みんな朝鮮だった

特別永住者カードには国籍・地域という欄がありまして、ここに韓国と書かれているか、朝鮮と書かれているか、というのが日本における韓国籍か朝鮮籍かという問題です。

ここは昔、在日の方はみんな朝鮮だったんですね。

戦前の日本統治下においては今の朝鮮半島全体が朝鮮で、みんな朝鮮人だったわけです。

戦後に、外国人登録ができて、当初は朝鮮半島出身者は、みな「朝鮮」とされたわけです。

今に続く在日コリアンの親や祖父母はみんな国籍欄は朝鮮だったわけです。

思想対立のすえ韓国にする人が

そして、戦後比較的すぐに、朝鮮半島が北と南に分けれた、韓国と北朝鮮という国ができました。

韓国と北朝鮮の対立が始まるわけですが、この対立が日本の在日の間でも起こったわけです。

今の民団や総連に繋がる民族団体をそれぞれ作って、日本でも南北に分かれて対立が始まりました。

韓国という国が出来たと同時に、在日の間でも韓国を政治的に支持する人は、積極的に外国人登録上の国籍を韓国に変えていきました。

反対に北朝鮮を支持する人は、積極的に、韓国に変えないことを選んだ、つまり朝鮮のままにしたんですね。

朝鮮のままにしている方

現在も特別永住者カードの国籍地域欄が朝鮮になってる方は、思想的に積極的に北を支持する人、親が北のままにしていた人で思想的に北を支持するわけではないが、韓国へ切り替えるきっかけもなくそのままの方、そして朝鮮半島は一つである、祖国は一つであるという考えのもとに地域である朝鮮にこだわる方、まあこんな風に分けられるかと思います。

朝鮮籍から韓国籍への切り替え

その朝鮮籍になっているのを韓国籍に変えるには、まず韓国大使館や領事館に行きます。

説明会が開催されてますので、それに参加する必要があります。

その説明会で何が行わているか、私は詳らかには知りませんが、なんか歌を歌ったとか聞いたことありますね。

つまり、北ではなく南を支持するということをですね、確認や宣誓するわけではないと思いますが、そうゆう認識を共有するみたいなものを説明受けたり見せられたりするのではないでしょうか。

そして在外国民登録というものをしまして、在外国民登録簿謄本を日本の役所で提示して、カードの国籍地域を朝鮮から韓国に変えてもらうという流れになります。

戦後生まれの方で、朝鮮籍だった人はほぼ100%韓国に戸籍はありません。

韓国に戸籍を作るには特別永住者カードの国籍欄が韓国でないと戸籍を整理する手続きもできませんのでね。

朝鮮籍から韓国籍へ帰化への影響

今まで話してきた通り、元は皆朝鮮だったわけです。韓国籍へ切り替える人がどんどん増えて、今や朝鮮のままの人は少数だと、2万人ちょっと、そうゆう状況です。

ですから、過去に朝鮮籍から韓国籍に変えて帰化に臨む方は、普通にいるというか、みんなそうだというか、まあたくさんいるわけです。

ですから、元は朝鮮籍だったということは帰化には影響はありません。

朝鮮籍からの帰化

では、朝鮮籍のままで帰化できるかどうか。

日本でいう朝鮮籍というのは、半島出身者であり、その朝鮮というのは半島の地域を表す言葉ですから、イコール北朝鮮国籍を有しているということにはならないわけですね。

特別永住者カードに「北朝鮮」と表記されている人はいなんですね。

帰化の現場においても、カードが朝鮮になっている人に、北朝鮮が発行する国籍証明書を求めるようなことはありません。

朝鮮というのは北朝鮮国籍を示すわけではないといういことですから。

ですから、特別永住カードの国籍地域欄が、朝鮮のままの方が帰化することはできます。

朝鮮にしている方の中には北朝鮮にシンパシーを感じる方もいらっしゃいますので、帰化の面接などでは、民族団体との関わり、本人ではなく親族もですね、色々聞かれるということになります。

帰化申請者自身が総連の活動を積極的にしているとか、役員であるとか、過去の判例では、たしか申請時点で、申請しない子供を朝鮮学校に通わせているという状態で不許可になったことを争ったという判例があったと記憶しています。

あと、朝鮮のままの方は韓国の戸籍がないことが、ほぼ100%予想されます。

しかし、朝鮮籍の方も皆ルーツは今の韓国の南部地域にあって、親や祖父母の戸籍はどっかにあります。

だから本籍地を見極めて領事館に戸籍は請求しないといけないですね。結果戸籍がなくても帰化はできますけどね。

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